電子マネーとクレジットカードおすすめの組み合わせ。電子マネーへのチャージでポイントがお得に貯まるクレジットカードはコレ。

こんにちは。ここ数ヶ月1万円札を見ていないイノタスです。

今回は、「電子マネーとクレジットカードの組み合わせ」についてお伝えします。

SuicaやEdy、nanacoなどの「電子マネー」を日常的に使っている人の中で、なぜか定期券の購入やチャージ(入金)の際は、「現金で払っている」という人が多い気がします。

これでは、「ポイントが貯まる」という"キャッシュレス決済のメリット"が半減しますし、現金を扱う手間にもなるので、ここはクレジットカードで済ませたいところです。

また、何となく「手持ちのクレジットカードでチャージしてる」という人も多いと思いますので、今回は、「ポイントがお得に貯まる!電子マネーと"相性の良い"クレジットカード」について、お伝えしていきます。

それぞれの電子マネーと"相性の良い"クレジットカードを組み合わせると、ポイントの貯まり方が何倍も変わってくるので、これを機会に定期券の購入やチャージ方法を見直してみてください。

 

この組み合わせが最強

ここで紹介する代表的な「電子マネー」は以下の通りです。

  • Suica(スイカ):JR東日本が運営する「キングオブ電子マネー」
  • iD(アイディ):NTTドコモが運営する「使える場所NO.1電子マネー」
  • QUICPay(クイックペイ):クレジットカードブランドのJCBが運営
  • R Edy(楽天エディ):「楽天市場」でおなじみ楽天が運営
  • nanaco(ナナコ):セブン&アイグループが運営
  • WAON(ワオン):イオングループが運営

では、それぞれの電子マネーとクレジットカードの"ベストマッチ"を見てみましょう。

Suica(スイカ)

電車、定期券、買い物、食事など、最も広範囲に利用できる電子マネー。「交通系電子マネー」の中で唯一モバイル版があり、Android、iPhone(Apple Pay)のどちらでも利用できます。

Suicaにベストマッチするクレジットカードは「JREカード」です。

■ ベストマッチ:「JREカード」

  • ポイント「JREポイント」:1ポイント=1円としてSuicaにチャージできる
  • 還元率(通常)0.5%:買い物、食事、公共料金、月々のケータイ代などの利用
  • 還元率(特別)3.5%:「JREカード優待店」での利用(駅ビルが多い)
  • 還元率(Suicaチャージ)1.5%定期券の購入も1.5%
  • ポイント二重取り可能 2.0~2.5%Suica利用で0.5~1.0%+チャージで1.5%
  • 年会費:初年度無料、2年目以降477円(税抜き)

Suicaと同じJR東日本が発行していて、定番のVIEWカード(ビューカード)の新タイプです。Suicaへのチャージや定期券購入時の還元率が1.5%と高く、Suica利用時も0.5~1.0%還元され「ポイント二重取り」ができるため、Suicaを利用する人はJREカードからチャージがお得です。

ちなみに、クレジットカードから電子マネーへのチャージで「還元率1.5%」は"驚異的な高さ"(通常0.5%)なので、Suicaユーザーはぜひ持っておきたいクレジットカードです。

通常利用時の還元率は0.5%と一般的なので、他のクレジットカード(還元率1.0%以上が目安)との使い分けをおすすめします。

なお、iPhoneユーザーはカードを作る際に「JCBブランド」を選んでおくと、Apple Payに登録できてSuicaへのチャージもできます。(VISAブランドはApple Payからチャージできません)

 

iD(アイディ)

最も多くの場所で利用できる電子マネー。Suicaのようにチャージ(入金)して使う「前払い式」ではなく、クレジットカードを登録して利用する「後払い式」なので、チャージの手間や残高不足の心配がありません。

モバイル版はAndroid、iPhone(Apple Pay)どちらでも利用できますが、ドコモが運営しているため、Android版はソフトバンクやauのスマホでは利用できません。

iD自体にポイントはありませんが、iDで決済した金額分は登録したクレジットカードのポイントが貯まるため、還元率の高いクレジットカードを選びたいところです。

iDにベストマッチするクレジットカードは「dカード」です。

■ ベストマッチ:「dカード」

  • ポイント「dポイント」:1ポイント=1円として加盟店やドコモのケータイ料金払いに利用できる
  • 還元率(通常)1.0%買い物、食事、公共料金、月々のケータイ代などの利用
  • 還元率(特別)2.0~5.0%:「dカード特約店」での利用
  • 還元率(iD利用分)1.0~4.0%:通常1.0%、加盟店での利用でアップ
  • ポイント二重取り不可:iD自体にポイント制度はない
  • 年会費:初年度無料、2年目以降1,250円(税抜き)だが1回でも使えば無料

iDと同じNTTドコモが発行しています。貯まる「dポイント」は、ドコモのケータイ料金や加盟店での買い物や食事に利用できます。

通常利用でも還元率が1.0%と高いので、ドコモユーザーはiDでの利用に限らず、他の支払いにもフル活用すればポイントが貯まりやすいため、おすすめのクレジットカードです。
(Suicaなど電子マネーへのチャージ分にはポイントがつきません)

なお、iDはiPhone(Apple Pay)ではケータイ会社を問わず利用できますが、Android版はドコモユーザーしか利用できないため、iDもdカードも「ドコモユーザー寄り」といえます。

ドコモユーザーは、毎月のケータイ料金に応じて「dポイント」が勝手に貯まるため、dカードとiDを活用してさらにポイントを貯めれば、新し機種の購入や修理の際に役立ちます。

 

QUICPay(クイックペイ)

iDに次いで利用できる場所が多い電子マネー。iDと同じくクレジットカードを登録して利用する「後払い式」です。モバイル版はAndroid、iPhone(Apple Pay)のどちらでも利用できます。

QUICPay自体にもポイントはなく、登録したクレジットカードのポイントが貯まるため、還元率の高いクレジットカードを選びたいところです。

QUICPayにベストマッチするクレジットカードは「オリコカード THE POINT」です。

■ ベストマッチ:「オリコカード THE POINT」

  • ポイント「オリコポイント」:1ポイント=1円として
  • 還元率(通常)1.0%買い物、食事、公共料金、月々のケータイ代などの利用
  • 還元率(特別)2.0%:「オリコモール」経由でネットショッピング
  • 還元率(QUICPay利用分)1.0%
  • ポイント二重取り不可:QUICPay自体にポイント制度はない
  • 年会費:永年無料

QUICPayはJCBが運営していますが、「JCBカード」を組み合わせてもポイント還元率が0.5%と低いので、還元率が1.0%と高く年会費も無料の「オリコカード THE POINT」を選びました。

貯まる「オリコポイント」は、楽天ポイント、Tポイント、WAONポイントなどへ移行できたり、Amazonギフト券、nanacoギフト券などへ交換ができるため、使い勝手が良いです。

通常利用でも還元率が1.0%高いので、QUICPayの利用に限らず、他の支払いにもフル活用すればポイントが貯まりやすいため、おすすめのクレジットカードです。また、Suicaへのチャージにも1.0%ポイントがつく希少なカードです。(Edyとnanacoへのチャージはポイントがつきません)

楽天カードやdカードも還元率1.0%なので、オリコカードを選ぶ理由があまりないのですが、Android版のQUICPayには楽天カードもdカードも登録できないため、そこに需要があります。(Apple Pay版のQUICPayには楽天カードが登録できます)

 

R Edy(楽天エディ)

楽天グループの電子マネー。利用できる場所が多く携帯会社を問わず使えるのでオススメですが、モバイル版はAndroidのみ対応で、iPhone(Apple Pay)では利用できません。

楽天Edyにベストマッチするクレジットカードは「楽天カード」です。

■ ベストマッチ:「楽天カード」

  • ポイント「楽天ポイント」:1ポイント=1円として楽天市場やEdyのチャージに利用できる
  • 還元率(通常)1.0%買い物、食事、公共料金、月々のケータイ代などの利用
  • 還元率(特別)2.0%~:楽天市場や加盟店での利用
  • 還元率(Edyチャージ)0.5%
  • ポイント二重取り可能 1.0%:Edy利用で0.5%+チャージで0.5%
  • 年会費:永年無料

Edyと同じ楽天グループが発行しています。貯まる「楽天ポイント」は、Edyへのチャージや楽天市場での買い物などに利用できます。「ポイントの二重取り」ができるため、Edyを利用する人は楽天カードからのチャージがお得です。

通常利用でも還元率が1.0%と高いので、Edyチャージに限らず、他の支払いにもフル活用すればポイントが貯まりやすいため、おすすめのクレジットカードです。
(Suicaなど他の電子マネーへのチャージ分にはポイントがつきません)

dカードも同じく1.0%と高還元率ですが、貯まるポイントの使い道を考えると、楽天ポイントは楽天市場で利用できて、EdyにチャージバックすればEdyが利用できる55万店以上で使えるため、dポイントより使い勝手が良いです。(dポイントが利用できる店舗数は約3万9千店)

なお、EdyはiPhone(Apple Pay)では利用できませんが、楽天カードはiPhone(Apple Pay)のQUICPayに登録できて、利用分は1.0%ポイントがつくので、持っていると得する1枚です。(AMEXブランドの楽天カードは登録できません)

 

nanaco(ナナコ)

セブングループ(セブンイレブン、イトーヨーカドー、デニーズ等)でお得に使える電子マネー。モバイル版はAndroidのみ対応で、iPhone(Apple Pay)では利用できません。

nanacoにベストマッチするクレジットカードは「セブンカードプラス」です。

■ ベストマッチ:「セブンカードプラス」

  • ポイント「nanacoポイント」:1ポイント=1円としてnanacoにチャージできる
  • 還元率(通常)0.5%:買い物、食事、公共料金、月々のケータイ代などの利用
  • 還元率(特別)1.0~1.5%セブングループでの利用
  • 還元率(nanacoチャージ)0.5%
  • ポイント二重取り可能 1.0~1.5%:nanaco利用で0.5~1.0%+チャージで0.5%
  • 年会費:初年度無料、2年目以降500円(税込)だが5万円以上の利用で無料

nanacoと同じセブン&アイグループが発行しています。貯まる「nanacoポイント」は、nanacoへのチャージやオムニ7サイトでの買い物などに利用できます。「ポイントの二重取り」ができるため、nanacoを利用する人はセブンカードプラスからのチャージがお得です。

また、毎月8のつく日(8日、18日、28日)は「ハッピーデー」として、イトーヨーカドー全店でnanacoかセブンカードで支払いをすると、全品5%OFFになります。

セブングループ(セブンイレブン、イトーヨーカドー、デニーズなど)の利用が多い人は、

  • 支払いは「nanaco」を使う:セブンカードプラスで支払うよりスピーディー
  • nanacoへのチャージは「セブンカードプラス」を使う:オートチャージ設定にするとラク

という使い方がオススメです。

※この方法だと、セブンカードプラスで決済した場合のポイント還元率(1.5%)と同じですが、nanacoやモバイルnanacoを使った方が支払いがスピーディーです。

通常利用時の還元率は0.5%と一般的なので、他のクレジットカード(還元率1.0%以上が目安)との使い分けをおすすめします。

なお、nanacoはiPhoneでは利用できませんが、セブンカードプラスはiPhone(Apple Pay)のQUICPayに登録して利用できます。ただし、QUICPay経由で支払った場合のポイント還元率は「一律0.5%」なので、セブングループやnanaco対応店でQUICPay払いをしてしまうとポイント損になるため、使い分けに注意が必要です。

 

WAON(ワオン)

イオングループ(イオン、ダイエー、マックスバリュ等)でお得に使える電子マネー。モバイル版はAndroidのみ対応で、iPhone(Apple Pay)では利用できません。

WAONにベストマッチするクレジットカードは「イオンカードセレクト」です。

■ ベストマッチ:「イオンカードセレクト」

  • ポイント「ときめきポイント」:1ポイント=1円としてWAONにチャージできる
  • 還元率(通常)0.5%:買い物、食事、公共料金、月々のケータイ代などの利用
  • 還元率(特別)1.0~1.5%イオングループや優待加盟店での利用
  • 還元率(WAONチャージ)0.5%:※オートチャージ限定
  • ポイント三重取り可能 1.2~3.2%:WAON利用0.5~2.5%+オートチャージ0.5%+月間利用ポイント0.2%
  • 年会費:永年無料

WAONと同じイオングループが発行していて、イオン銀行のキャッシュカード機能も兼ねてます。貯まる「ときめきポイント」は、WAONへのチャージやイオンショッピングサイトでの買い物などに利用できます。

「ポイント三重取り」ができるため、WAONを利用する人はイオンカードセレクトからのチャージがお得ですが、オートチャージ設定をしないとポイントがつきません。(WAONへのチャージでポイントがつくクレジットカードは、イオンカードセレクトとJALカードの2種類です)

また、毎月20日・30日は「お客さま感謝デー」として、イオングループ各店でイオンカードかWAONで支払いをすると、買い物代金が5%OFFになります。

イオングループ(イオン、ダイエー、マックスバリュなど)の利用が多い人は、

  • 支払いは「WAON」を使う:イオンカードセレクトで支払うよりポイントが貯まる
  • WAONへのチャージは「イオンカードセレクト」を使う:オートチャージ設定が必須

という使い方がオススメです。

※WAONには「月間利用ポイント(500円ごとに1ポイント=0.2%)」のサービスがあるので、「WAON利用(0.5%~)+オートチャージ(0.5%)+月間利用ポイント(0.2%)=1.2%~」というように「ポイント三重取り」が可能なため、イオンカード決済よりポイントが貯まります。(ただし、「電子マネーWAON会員」に登録が必要です)

通常利用時の還元率は0.5%と一般的なので、他のクレジットカード(還元率1.0%以上が目安)との使い分けをおすすめします。

なお、WAONはiPhoneでは利用できませんが、イオンカードセレクトはiPhone(Apple Pay)のiDに登録して利用できます。ただし、iD経由で支払った場合のポイント還元率は「一律0.5%」なので、イオングループやWAON対応店でiD払いをしてしまうとポイント損になるため、使い分けに注意が必要です。

おわりに

「ポイント還元がある」というのは、現金払いにはないキャッシュレス決済のメリットですので、それぞれの電子マネーと"相性の良い"クレジットカードを組み合わせて、より高い「還元率」を実現して欲しいと思います。

さらに、モバイル版を利用すれば、スマホから登録したクレジットカードで簡単にチャージでき、チャージ残高や利用履歴、ポイント残高なども見れる便利機能があるので、ぜひ使ってください。

なお、「100億円キャンペーン」や「20%還元祭り」など、"キャンペーン合戦"で過熱しているQRコード決済と相性の良いクレジットカードについては、こちらを参考にしてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m