スマホ決済(QRコード決済)とクレジットカードのおすすめ組み合わせ。スマホ決済キャンペーンをよりお得にするクレジットカードはコレ。

こんにちは。100億円キャンペーンに乗っかったイノタスです。

前回の記事では、「電子マネーとクレジットカードの組み合わせ」ということで、ポイントがお得に貯まる"相性の良い"組み合わせについてお伝えしました。

今回は、その"スマホ決済(QRコード決済)バージョン"になります。

 

■ 過熱するキャンペーン合戦

出典:日本経済新聞(2019年4月11日朝刊)

PayPayの「100億円キャンペーン」を筆頭に、QRコード決済各社によるキャンペーン合戦が過熱しており、いまや「20%還元が当たり前」という状況になっています。

かざすだけで一瞬で決済できる「電子マネー」に比べると利便性は落ちるため、利用動機はやはりキャンペーン次第という感じですが、QRコード決済には以下のような強みがあります。

QRコード決済の強み
  • スマホだけで支払い完了:現金やクレジットカードを持ち歩かなくて済む
  • スマホの機種や携帯会社を問わず利用できる
  • スマホのアプリから簡単に「登録→利用可能」になる
  • ポイントが貯まりやすい:クレジットカードと連携でポイントを二重・三重取りできる
  • 様々な支払い方法に対応:現金チャージ、銀行口座チャージ、クレジットカード決済、ケータイ料金と合算、ポイント支払い
  • スマホから利用履歴がチェックできる
  • 個人間の送金ができるタイプもある
  • お店側の導入コストが安い or 無料:急激に普及する可能性がある

特に、ポイント還元については普及期のいまがチャンスですので、相性の良いクレジットカードを組み合わせて、よりお得にポイントを貯めて欲しいと思います。

 

この組み合わせが最強

ここで紹介する代表的な「QRコード決済」は以下の通りです。

  • PayPay(ペイペイ):「100億円キャンペーン」で知名度を一気に上げた
  • R Pay(楽天ペイ):「楽天市場」「楽天Edy」でおなじみ
  • d払い(ディー払い):電子マネー「iD」も運営するNTTドコモのサービス
  • LINE Pay(ラインペイ):通話アプリ「LINE」でおなじみ

では、それぞれのQRコード決済とクレジットカードの"ベストマッチ"を見てみましょう。

PayPay(ペイペイ)

「100億円キャンペーン」で一気に知名度がアップしたPayPayは、ソフトバンクとYahoo!が運営しています。組織力と9千万人規模のYahoo!利用者に訴求できる強みがあります。

PayPayの特徴
  • ポイント「PayPayボーナス」:PayPay残高に還元される
  • 還元率(通常)0.5%
  • 還元率(特別)~20%キャンペーンによる
  • 支払い方法(前払い):銀行口座からチャージ
  • 支払い方法(後払い):クレジットカード決済
  • 主な利用可能店舗:ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ヤマダ電機、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、ウエルシア、ハックドラッグ、松屋、和民、白木屋、ピザーラ、HIS、第一交通(タクシー)ほか

アプリ内の「近くのお店」をタップすると、地図上に現在地周辺の加盟店が表示される便利な機能があるので、PayPayを利用できる店舗がすぐわかります。

「最大20%戻ってくる!」100億円キャンペーン(第2弾)は、2019年5月31日に終了ですが、その後のキャンペーンにも期待が持てます。

PayPayにベストマッチするクレジットカードは「ヤフーカード」です。

■ ベストマッチ:「Yahoo! JAPANカード」(ヤフーカード)

  • ポイント「Tポイント」:1ポイント=1円として提携店やネットショップなどで利用できる
  • 還元率(通常)1.0%買い物、食事、公共料金、月々のケータイ代などの利用
  • 還元率(提携店)1.5~2.0%:ファミリーマートやツタヤなど提携店での利用
  • 還元率(特別)3.0%~:「Yahoo!ショッピング」「LOHACO」での利用
  • 還元率(PayPay決済分orチャージ)1.0%
  • ポイント二重取り可能 1.5%:PayPay利用で0.5%+チャージで1.0%
  • 年会費:永年無料

PayPayと同じYahoo!が発行しています。貯まるポイントはおなじみの「Tポイント」で、提携店やYahoo!が運営するネットショップ(Yahoo!ショッピング、LOHACO)で利用できます。

「ポイントの二重取り」ができるため、今後PayPayを利用する際はヤフーカードとの組み合わせがお得です。なお、PayPayに登録して決済に利用できるクレジットカードは他にもありますが、PayPayにチャージできるのはヤフーカードだけです。

通常利用でも還元率が1.0%と高いので、Tポイントを貯めたい人はPayPayに限らず、他の支払いにも利用すればポイントが貯まりやすいため、おすすめのクレジットカードです。また、モバイルSuicaへのチャージにも1.0%ポイントがつく希少なカードです。
(nanacoへのチャージは還元率0.5%、Edyへはチャージできません)

Tポイントは、ファミリーマート、ツタヤ、すかいらーくグループ、吉野家、Yahoo!ショッピングなど、多くの提携店で支払いに使えるうえ、ジャパンネット銀行に口座を持っていると「現金化」(換金率85%)もできるため、とても利便性の高いお得なポイントです。

 

R Pay(楽天ペイ)

「楽天市場」「楽天Edy」でおなじみの楽天が運営しています。組織力と1億人以上の楽天ID会員に訴求できる強みがあります。

楽天ペイの特徴
  • ポイント「楽天ポイント」:1ポイント=1円として楽天市場、楽天ペイでの決済やEdyへのチャージに利用できる。
  • 還元率(通常)0.5%
  • 還元率(特別)~20%「楽天カード」を決済用クレジットカードに設定が条件
  • 支払い方法(前払い):「楽天キャッシュ」(ネット上の電子マネー)へ楽天カードでチャージ
  • 支払い方法(後払い):クレジットカード決済
  • 支払い方法(即時払い):楽天ポイント・楽天キャッシュの残高を充当
  • 主な利用可能店舗:ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、エディオン、松屋、和民、白木屋、ピザーラほか

楽天Edyへのチャージに使えなかった「期間限定ポイント」が楽天ペイでは使えるため、ポイントの使い道が広がりました。楽天ポイントがより「現金」に近づいたため、楽天ポイントユーザーには実用性の高いスマホ決済です。

楽天ペイへにベストマッチするクレジットカードは「楽天カード」です。

■ ベストマッチ:「楽天カード」

  • ポイント「楽天ポイント」:1ポイント=1円として楽天市場、楽天ペイでの決済やEdyへのチャージに利用できる。
  • 還元率(通常)1.0%買い物、食事、公共料金、月々のケータイ代などの利用
  • 還元率(加盟店)2.0%~5.0%:ポイント加盟店での利用
  • 還元率(特別)3.0%~:「楽天市場」での利用
  • 還元率(楽天ペイ決済分)1.0%
  • ポイント二重取り可能 1.5%:楽天ペイ利用で0.5%+楽天カード決済で1.0%
  • 年会費:永年無料

楽天ペイと同じ楽天グループが発行しています。貯まる「楽天ポイント」は、楽天市場やポイント加盟店での買い物、楽天Edy(電子マネー)へのチャージや楽天ペイでの決済などに使えます。

「ポイント二重取り」ができるため、楽天ペイやEdyを利用する人は楽天カードとの組み合わせがお得です。なお、楽天ペイに登録して決済時に利用できるクレジットカードは他にもありますが、楽天ペイ(楽天キャッシュ)にチャージできるのは楽天カードだけです。

通常利用でも還元率が1.0%、楽天市場での利用は還元率3.0%以上と高いので、楽天ポイントを貯めたい人は楽天ペイやEdyに限らず、他の支払いにも利用すればポイントが貯まりやすいため、おすすめのクレジットカードです。
(楽天Edy以外の電子マネーへのチャージにはポイントがつきません)

いまや楽天ポイントは、Tポイントの牙城を揺るがすほど使い勝手が高まっています。

出典:日本経済新聞(2019年3月28日朝刊)

楽天ポイントは、楽天Edyや楽天ペイでの支払いに充当できることを含めると、利用できる場所がTポイント提携店をはるかに上回るため、今後も楽天ポイントの実用性は高まりそうです。

 

d払い(ディー払い)

電子マネー「iD」も展開するNTTドコモが運営しています。ドコモユーザーなら面倒な個人情報、銀行口座情報、クレジットカード情報の入力が不要で利用できて、月々のケータイ料金と合算して支払えます。約6800万人のドコモユーザーに訴求できる強みがあります。

d払いの特徴
  • ポイント「dポイント」:1ポイント=1円として加盟店やドコモの機種購入、月々のケータイ料金払いに利用できる
  • 還元率(通常)0.5%
  • 還元率(特別)~20%キャンペーンによる
  • 支払い方法(前払い):「ドコモ口座」(ネット上のバーチャル財布)へ銀行口座からチャージorレジなどで現金チャージ
  • 支払い方法(後払い):月々のケータイ料金と合算、クレジットカード決済
  • 支払い方法(即時払い):dポイント残高を充当
  • 主な利用可能店舗:ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ビックカメラ、コジマ、ケーズデンキ、高島屋、マツモトキヨシ、ウエルシア、ハックドラッグ、和民、ジャパンタクシーほか

電子マネーiDは、ソフトバンクやauのスマホでは利用できませんが(Apple Payを除く)、d払いについてはドコモユーザー以外でも利用できます。登録できるクレジットカードもVISA、JCB、MasterCard、AMEXと幅広く対応しています。

貯まるポイントが「dポイント」なのでドコモユーザー寄りですが、ドコモユーザーはiD利用時のように月々のケータイ料金と合算できるため、登録の手間なく利用できる便利さがあります。

d払いにベストマッチするクレジットカードは「dカード」です。

■ ベストマッチ:「dカード」

  • ポイント「dポイント」:1ポイント=1円として加盟店やドコモの機種購入、月々のケータイ料金払いに利用できる
  • 還元率(通常)1.0%買い物、食事、公共料金、月々のケータイ代などの利用
  • 還元率(特別)2.0~5.0%:「dカード特約店」での利用
  • 還元率(d払い決済分)1.0%
  • ポイント二重取り可能 1.5~2.0%:d払い利用で0.5~1.0%+dカード決済で1.0%
  • 年会費:初年度無料、2年目以降1,250円(税抜き)だが1回でも使えば無料

d払いと同じNTTドコモが発行しています。貯まる「dポイント」は、ドコモのケータイ料金払いや加盟店での買い物・食事に利用できます。「ポインのト二重取り」ができるため、d払いを利用する人はdカードとの組み合わせがお得です。

通常利用でも還元率が1.0%と高いので、ドコモユーザーはd払いに限らず、他の支払いにも利用すればdポイントが貯まりやすいため、おすすめのクレジットカードです。
(Suicaなど電子マネーへのチャージにはポイントがつきません)

ドコモユーザーは、毎月のケータイ料金に応じて「dポイント」が勝手に貯まるため、dカード、iD(電子マネー)、d払いをフル活用してさらにポイントを貯めれば、新しい機種の購入や修理の際に役立ちます。

 

LINE Pay(ラインペイ)

メッセージアプリでおなじみのLINEが運営しています。LINEアプリ内の操作で利用できるため、LINEユーザーは新たなアプリのダウンロードが不要です。月間8千万人規模のLINE利用者に訴求できる強みがあります。

LINE Payの特徴
  • ポイント「LINEポイント」:LINE Pay残高に還元される
  • 還元率(通常)0.5~2.0%:月間の合計決済金額によって還元率が4段階に分かれる(マイカラープログラム)
  • 還元率(特別)3.5~25%「Payトク」や「コード支払い」などのキャンペーン
  • 支払い方法(前払い):銀行口座からチャージorレジで現金チャージ
  • 支払い方法(後払い):なし
  • 主な利用可能店舗:ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ビックカメラ、コジマ、エディオン、ケーズデンキ、阪急・阪神百貨店、LOFT、ウエルシア、サンドラッグ、スターバックス、松屋、和民、白木屋ほか

手数料無料で利用できる「個人間送金」や、電子マネーのQUICPayに登録(Android限定)できる機能があります。

毎月開催している20%還元の「Payトク」キャンペーンに加え、2019年7月末までは「コード払い促進」キャンペーンによって、常時3.5%以上の還元率があります。

なお、LINE Payは「クレジットカード登録」はできるものの、

  • クレジットカードからのチャージは不可
  • 店頭でのLINE Pay利用時(コード決済時)もクレジットカード決済不可
  • ※登録したクレジットカードは、LINE STORE(LINEが運営するウェブストア)などでの利用に限定される

ということなので、LINE Payにベストマッチするクレジットカードは・・・

■ ベストマッチ:「該当なし」

以前は、ファミリーマートに置いてある「Famiポート」経由でのチャージの際に、「ファミマTカード」というクレジットカードが使えたのですが、現在はどの方法でもクレジットカードによるLINE Payへのチャージや、コード決済時の支払いに利用できません。

 

おわりに

電子マネーと同じように、組み合わせるクレジットカードによってポイントの貯まり方が変わってくるので、お持ちのクレジットカードや貯めたいポイントに応じて、相性の良い組み合わせをしてもらえればと思います。

QRコード決済は、まだ使える店が少なく、スマホ操作の手間がかかりますが、「20%還元」など魅力的なキャンペーンが多いので、機会があればぜひ使ってみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m