こんにちは。「ペイペイで」って言うの恥ずかしいイノタスです。
今回は、「最適なキャッシュレス決済の選び方」についてお伝えします。
■ 種類が多すぎて戸惑うわ
QRコード決済などの相次ぐ新サービスや、消費税引上げ対策(キャッシュレス決済時のポイント還元制度)などによって、キャッシュレス化が急激に進もうとしています。
それに乗り遅れまいと使いやすいキャッシュレス決済を選びたいところですが、あまりにも種類が多すぎて「どれを選べばいいのか?」と戸惑っている人も多いと思います。
そこで今回は、"自分のライフスタイルに合ったキャッシュレス決済の選び方"について、お伝えしようと思います。
何となく使っているクレジットカードや電子マネーが、あなたのライフスタイルに最適かどうか、これを機会に見直してみてください。
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代表的なキャッシュレス決済とそれぞれの役割

☝ ありすぎじゃない?☝
これだけの種類の中から、自分に合う"最適なキャッシュレス決済"を選ぶのは骨が折れます。
そこでまず、代表的なキャッシュレス決済とそれぞれの「主な役割」を整理しておきます。
代表的なキャッシュレス決済
- クレジットカード:VISA、Mastercard、JCB、AMEX など
- 電子マネー:Suica、Edy、iD、QUICPay、nanaco、WAON など
- QRコード決済:PayPay、LINEPay、楽天ペイ、d払い など
- デビットカード:VISA、JCB など
それぞれの主な役割
1.クレジットカード
- 電子マネーのチャージ役
- 万単位の高額支払い
- 月額請求系(光熱費、通信費、購読料など)
- ネットショッピング
キャッシュレス決済の代表格といえばクレジットカードですが、普段の買い物では「電子マネー」がメイン決済になるため、電子マネーのチャージ役や電子マネーが使えない決済に利用します。
それぞれの電子マネーと"相性の良い"クレジットカードを組み合わせると、ポイントの還元率がアップしたり、オートチャージ設定できるなどの特典があります。
なので、そういったメリットを得るために「よく利用する電子マネーに合ったクレジットカードを新たに作る」というケースも出てきます。
※チャージ:電子マネーが使えるように「入金」すること
※オートチャージ:電子マネーの残高が設定金額まで減ると自動的にチャージする機能
2.電子マネー
- キャッシュレス決済の主役
- 実店舗でフル活用
- モバイル版(スマホ版)を利用すれば"カードレス"になる
いまやキャッシュレス決済の"主役"となった電子マネー。カードやスマホをかざせば一瞬で決済できるところが最大の魅力です。クレジットカードと同じくカードタイプが主流ですが、スマホ版を利用する人の割合が年々増えています。
スマホ版は"カードレス"で利用でき、スマホ1台で決済やチャージができて圧倒的に便利です。さらに、チャージ残高、利用履歴、ポイント残高も見れるのでフル活用したいところです。
3.QRコード決済
- 「現金かQRコード決済のみ」というお店
- 電子マネーが使えるお店では不要
新たな決済サービスとして話題になっていますが、本格的な普及はこれからです。ただ、これまで「現金のみ」だったお店が導入したりキャンペーンがかなりお得なので、機会があれば利用したいところです。
4.デビットカード
- ※役割はクレジットカードと同じ
- クレジットカードとほぼ同じように使える
- 「後払い」が嫌な人(デビットカードは「即時払い」)
年齢や諸事情によってクレジットカードを作れない人や、クレジットカードのような「後払い」が嫌という人は、デビットカードを利用します。
4つの方法から最適なキャッシュレス決済を選ぶ
最適なキャッシュレス決済の選び方は、人それぞれのライフスタイルにより違ってきます。また、
- 1つの電子マネーを集中して使う派:使い分けが面倒、ポイントを集中的にためたい
- 何種類かを使い分ける派:利用場所に応じてポイント還元率の高いものやキャンペーンがお得なもの使う
というように、使い方のタイプによっても変わってきますので、以下の「選び方」を参考に最適なものを選んでください。
選び方1.交通系電子マネーを使っている・使っていない
通勤などでSuicaやPASMOなどの「交通系電子マネー」をすでに利用している人は、その使途を「どこまで広げられるか?」がポイントになります。
■ Suicaで通勤している人

Suicaは、電車だけでなくコンビニをはじめ様々な店舗でも利用できるため、キャッシュレス決済のメインとして使えます。
- Suicaで通勤したり定期券にしたり頻繁に利用している人
- キャッシュレス決済の使い分けが面倒な人
- キャッシュレス決済の種類を増やしたくない人
さらに、Suicaには他の交通系電子マネーにはない"圧倒的な強み"があります。
- 交通系電子マネーの中で唯一「モバイル版」がある:スマホで使える
- スマホがSuicaになるのでカードレスで利用できる
- 携帯会社を問わず利用できiPhone(Apple Pay)にも対応している
- ほとんどのクレジットカード・デビットカードからチャージできる
など、利便性に優れているので、Suicaはメイン決済として十分利用できます。
また、「ビューカード」(JR東日本グループのクレジットカード)と組み合わせると、ポイントが貯まりやすくなるので、Suicaをメイン利用する人は作っておくことをオススメします。

なお、Suicaで貯まるポイント(JREポイント)に魅力を感じない人や、他でポイントを貯めたい人は、「選び方2」「選び方3」を参考に「買い物系電子マネー」から選んでください。
■ Suica以外で通勤している人

PASMOやICOCAなど、他の交通系電子マネーもコンビニをはじめ様々な店舗で利用できますが、
- モバイル版がない:カード型のみ
- チャージできるクレジットカードが限定されている
- ポイントサービスがいまいち
など、乗り物以外で使うにはメリットが薄いので、EdyやiDなどの「買い物系電子マネー」を併用して、「乗り物は交通系、それ以外は買い物系」という使い分けをおすすめします。
※なお、買い物系電子マネーは、「選び方2」「選び方3」を参考に選んでください。
■ 交通系電子マネーを使わない人
※交通系電子マネーを使わない人は、「選び方2」「選び方3」を参考に選んでください。
選び方2.スマホが「iPhone」か「Android」か
電子マネーはスマホで使った方が圧倒的に便利なため、使っている機種によってどの電子マネーを選ぶか決めるのも1つの方法です。
■ iPhone ユーザーが選ぶ電子マネー
iPhone(Apple Pay)で利用できる電子マネーは、以下の3種類です。
- Suica:交通系はSuicaだけなので使えるようにしておきたい
- iD:使える場所が最も多いが登録できるクレジットカードの種類が少ない
- QUICPay:登録できるクレジットカードの多さからiPhoneユーザーはこれが多い
先述したSuicaの他に、iDとQUICPayという買い物系電子マネーが利用できます。

仕組みとしては、iPhone(Apple Pay)に登録したクレジットカードを、iD or QUICPayを介して利用するといった感じです。なので、お持ちのクレジットカードがiD、QUICPayのどちらに登録できるかによって、利用する電子マネーが決まります。
なお、持っているクレジットカードがどちらにも登録できない場合は、
- Suicaを利用する(ほとんどのクレジットカードと連携できるため)
- Apple Payに登録できるクレジットカードを新たに作る
という方法で、Apple Payを使えるようにしてください。
■ Android ユーザーが選ぶ電子マネー
Androidユーザーは、Suicaとすべての買い物系電子マネーが利用できます。
- Suica:交通系はSuicaだけなので使えるようにしておきたい
- iD:ドコモユーザー寄り(Apple Pay版と違いauやソフトバンクでは利用できない)
- QUICPay:Apple Pay版と違い登録できるクレジットカードが少ない
- Edy:利用できる店舗が多く携帯会社も問わないのでオススメ
- nanaco:イトーヨーカドーやセブンイレブンを頻繁に利用する人向け
- WAON:イオンやマックスバリュを頻繁に利用する人向け



※なお、どの電子マネーを選ぶかについては、「選び方3」を参考にしてください。
選び方3.ポイント重視系(よく利用するお店から選ぶ)
Androidユーザーは、利用できる電子マネーの選択肢が多いため、選んだり使い分けに迷うところですが、王道は「どのポイントを貯めたいか=よく利用するお店やサービスはどこか」という視点で選ぶ方法です。
以下、それぞれの電子マネー(スマホ版)の特徴を参考に選んでください。
■ iD(アイディ)
ほぼドコモ専用サービス。電子マネーの中で最も利用できる店舗が多いが、ドコモが運営しているためソフトバンクやauで利用できない(Apple Payを除く)。iD自体にポイント制度はない。ドコモ発行の「dカード」と組み合わせるとiDの利用で1%「dポイント」がたまる。1ポイント=1円としてケータイ料金や買い物に利用できる。
■ QUICPay(クイックペイ)
iDに次いで利用できる店舗は多いが、Androidは登録できるクレジットカードが少ない。QUICPay自体にポイント制度はない。「QUICPayで決済=登録したクレジットカードで決済」と同じことなので、QUICPay利用金額分がそのクレジットカードのポイント制度によってたまる。
■ R Edy(楽天エディ)
利用できる店舗が多くチャージできるクレジットカードも多いので、Androidユーザーに1番のオススメ。「楽天カード」でオートチャージ設定するとチャージ時とEdy利用時のダブルで「楽天ポイント」がたまる(計1%)。楽天ポイントは楽天市場をはじめ様々な店舗で利用できるのがメリット。1ポイント=1円としてEdyにチャージもできる。
■ nanaco(ナナコ)
使い分け用の電子マネー。セブングループが発行してるのでセブンイレブン、デニーズ、イトーヨーカドーを利用する人は、ポイントや割引でメリットがある。WAONに比べ登録できるクレジットカードが多い。「セブンカード」でオートチャージ設定するとチャージ時とnanaco利用時のダブルで「nanacoポイント」がたまる(計1.5%)。1ポイント=1円としてnanacoにチャージできる。
■ WAON(ワオン)
使い分け用の電子マネー。イオングループが発行しているのでイオン、マックスバリュ、ダイエーを利用する人は、ポイントや割引でメリットがある。スマホ版にチャージできるクレジットカードはイオン系とJALカードのみ。「イオンカード」でオートチャージ設定するとチャージ時とWAON利用時のダブルで「WAONポイント」がたまる(計1.2%)。1ポイント=1円としてWAONにチャージできる。
選び方4.QRコード決済の選び方
PayPayの100億円キャンペーンやLINE Payの20%還元祭りなど、スマホ決済界隈はキャンペーン合戦で白熱していますが、
キャンペーンによるメリットを除けば、電子マネーが利用できるところではあえて使う必要はないと思います。(決済時にスマホ操作が必要なので、電子マネーに比べ遅い&手間がかかる)
ただ、QRコード決済には以下のような強みがあります。
- スマホの機種や携帯会社を問わず利用できる
- スマホアプリから簡単に「登録→利用可能」になる
- お店側の導入コストが安い(もしくは無料)→急激に普及する可能性がある
「どのQRコード決済を利用するか?」については、普及期が落ち着くまで「キャンペーンがお得なところ」という基準でOKです。
まとめ
「キャッシュレス決済の選び方」のポイントをまとめます。
- キャッシュレス決済のメインは「電子マネー」。クレジットカードは電子マネーのチャージ役や万単位の高額支払い、月額請求など電子マネーが向いていない決済で活躍。
- 電子マネーはスマホで使うと圧倒的に便利。使っている機種(iPhoneかAndroidか)に対応できるものを選ぶ。キャッシュレス&カードレスが理想的。
- Suicaはスマホの機種を問わず利用でき、乗り物・買い物どちらも使える最も利便性に優れた電子マネー。メイン決済として十分利用できる。
- iPhone(ApplePay)対応の電子マネーはSuica、iD、QUICPayの3種類のみ。持っているクレジットカードで登録できるものを選ぶ。
- Androidユーザーは選択肢が多いため、よく利用する店舗やサービスで使えるもの、ポイントが貯まりやすいものを選ぶ。
- QRコード決済の選び方は普及期が落ち着くまで「キャンペーン重視」でOK。今後「現金かQRコード決済のみ」というお店が増えてきた時に対応したい。
おわりに
大々的な宣伝やキャンペーンの影響でQRコード決済ばかり注目されていますが、利用できる場所の多さや決済スピードなどキャッシュレス決済の主役は「電子マネー」ですので、まずはその中からメインで利用するものを選んでください。
また、スマホ版を利用する方が圧倒的に便利ですし、クレジットカードでチャージすればポイントもダブルでたまるので、現金払いでは得られないメリットを実感して欲しいと思います。
なお、それぞれの電子マネーと"相性の良い"クレジットカードについては、こちらに詳しく載せてますので参考にしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m