こんにちは。「○○ペイ」アプリだらけのイノタスです。
今回のテーマは、「スマホ決済(QRコード決済)のメリットとデメリット」についてです。
「100億円キャンペーン!」や「20%還元祭り」など、大々的なキャンペーンですっかり知名度が上がったQRコード決済ですが、「○○ペイ」の乱立でどう活用すればいいのか?と戸惑うところです。
特に普及期の今は、利用を促すため各社が積極的にキャンペーンを行っているので、"還元合戦"の恩恵を受けたいところですが、
- どんなメリットがあるの?
- 面倒そうだけど?
- どこで使えるの?
- 無料で使えるの?
など、「実際の使用感はどうなのか?」について気になっている人が多いと思います。
そこで今回は、「QRコード決済にはどんなメリットやデメリットがあるのか?」についてお伝えしていきます。
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スマホ決済(QRコード決済)のメリット
大々的なキャンペーンや、続々と出てくる新たなサービスで注目を集めるQRコード決済ですが、実際に使ってみるとどんなメリットがあるのかを書いてみます。
1.ポイントキャンペーンが魅力的

「利用動機」の断トツがコレです。いまや「20%還元は当たり前」というほどキャンペーン合戦が過熱しています。
「新規登録で500ポイント」「初めての利用で1000ポイント」など、登録を促すキャンペーンも盛大です。
ただ、通常の還元率は「0.5%」というサービスが多いので、"普及キャンペーン"が終わった後にQRコード決済がどこまで根付くかは、意見が分かれるところです。
2.スマホだけで支払い完了
スマホの操作だけで支払いが完了するので、現金やクレジットカードを持ち歩かなくて済みます。また、チャージ(入金)もスマホからできるため、ATMで現金を引き出す必要もありません。
支払い方法は2種類あり、アプリを起動させて、
- スマホ画面に表示されたバーコードをお店側に提示する
- お店側のQRコードをスマホで読み取って金額を入力する

このどちらかになります。
電子マネーのように、QRコード決済も使い慣れてしまうと、レジで現金を出す手間がアホらしく思えてきます。
3.様々な支払い方法に対応
QRコード決済で利用した金額は、
- 事前にコンビニ(現金)や銀行口座からチャージして支払う(前払い式)
- 登録した銀行口座やデビットカードから引き落とし、ポイントで支払う(即時払い式)
- 登録したクレジットカードや月々のケータイ料金と合算で支払う(後払い式)

というように、各社とも何種類かの支払い方法を用意していて、その時の状況によって支払い方法が選べるので便利です。
4.無料で利用できる
クレカや電子マネーの中には、年会費や発行に費用がかかるものがありますが、QRコード決済はそういった費用が不要です。
また、カードを作るわけではないので、届くのを待ったり面倒な申込みも不要で、スマホにアプリをダウンロードして登録すれば、すぐ使えるようになります。
5.スマホの機種を問わず利用できる
電子マネー(モバイル版)の場合、スマホの機種によって「使える・使えない」がありますが、QRコード決済はアプリだけで決済できるので、スマホの機種を問わず利用できます。
「おサイフケータイ」や「Apple Pay」の機能がないスマホでも利用可能です。
6.スマホから利用履歴や残高がチェックできる
QRコード決済は、支払った日時や店舗、金額などの「利用履歴」を一覧で見ることができます。
現金払いだとレシートを取っておいて確認するしかありませんが、QRコード決済ならアプリから簡単に利用履歴が見れるので、管理がラクになります。
7.個人間の支払いに対応
QRコード決済の中には、「個人間の支払い」が"手数料無料"でできるサービスがあります。

同じQRコードアプリに登録している者同士なら、「残高の受け渡し」が1円単位でできるため、飲食代の割り勘分を集めたり、誰かが代表して支払うような時に、直接会うタイミングがなくても受け渡しができるなどの使い道があります。
通常、銀行口座へ振り込むとなると手数料がかかるため、使い道が広がりそうなサービスですが、受け渡し分を「現金化」となると、
- 現金化は不可(残高として決済利用しかできない)
- 現金化できるが銀行口座の登録や本人確認などの手続きが必要
- 現金化できるが手数料がかかる
など、各サービスでそれぞれ制限があるので、利用者が増えるには時間がかかりそうです。
8.機種変更がラク
電子マネー(モバイル版)の場合、機種変更の際に旧ケータイの残高や情報をクラウド上に預けるなどの手続きが必要ですが、QRコード決済は、新たな機種にアプリをダウンロードしてログインすれば"引き継ぎ"が完了します。
特に、AndroidからiPhoneへ機種変更する場合、楽天Edyやnanacoなどの電子マネーは、iPhone(Apple Pay)に対応していないため、残高があると旧機種で使い切るしかありませんが、QRコード決済なら引き継ぎできるので便利です。
9.導入コストが安い
これはお店側の話ですが、QRコード決済を導入する際の費用が、クレカ決済や電子マネー決済の導入に比べ圧倒的に安いため、今後急速に普及していく可能性があります。
PayPayやLINE Payは、初期導入費や決済手数料、入金手数料を無料にできるプランがあるため、これまで「現金払いのみ」だったお店が続々と加盟しています。
キャッシュレス派にとってはありがたい展開なので、こういったお店がさらに増えてくると、普及キャンペーン終了後もQRコード決済を利用する機会が残りそうです。
スマホ決済(QRコード決済)のデメリット
QRコード決済を利用する中で、実際に感じる不便さやデメリットを書いてみます。
1.支払い時のスマホ操作が手間
電子マネーなら「かざすだけ」で即決済できますが、QRコード決済はスマホ操作が必要です。
使い慣れてしまえば現金で払うよりラクですが、コンビニや混んでいるお店などでサッと支払いを済ませたい時は、スピーディーな電子マネーに頼りがちになります。
2.使えるところが少ない
各社が加盟店拡大にかなり力を入れていて、「現金払いのみ」だったお店が導入するなど拡がりを見せていますが、本格的な普及はまだこれからです。
中国では爆発的に拡がりましたが、諸事情が違う日本でどこまで根付くかや、どのサービスが生き残るかなど、今後の動向については専門家の間でも意見が分かれるところです。
3.使い分けが面倒
キャンペーン内容や店舗によって各サービスをうまく使い分けしたいところですが、「○○ペイ」があまりにも乱立しているため困惑します。
その上、
- PayPay(ペイペイ)
- LINE Pay(ラインペイ)
- R Pay(楽天ペイ)
- d払い(ディー払い)
- Origami Pay(オリガミペイ)
これら代表的なサービスに加え、2019年4月9日からはKDDIが運営する「au Pay」が始まる予定で、さらに、まだQR決済を導入していないセブンイレブンでも、2019年夏頃に「セブンペイ」の開始を予定しています。
こうなってくると"使い分け"も限界になってきますし、今後は淘汰されるサービスも出てくると考えると、乱立状態が落ち着くまでは「使用を控える」というのも、賢明な選択かもしれません。
4.「○○ペイで」って言う必要がある
現金なら黙って払えますが、QRコード決済の場合"何ペイ"で払うかを伝える必要があります。
知っている人以外とは極力話したくないウチの奥さんは、「これが苦手・・・」と言っているため、QRコード決済を利用する姿を見ることはなさそうです。
5.充電が無くなると利用できない
QRコード決済に限らず電子マネーもそうですが、スマホの充電が無くなって電源がオフになると利用できません。
また、QRコード決済の場合はアプリの操作が必要なので、アプリがうまく起動しないとか電波が入りづらいとなると、スムーズに利用できなくなります。
おわりに
QRコード決済はスマホだけで支払いができ、「現金払いのみ」だったお店が導入を始めるなど、キャッシュレス派にとっては、今後の展開が楽しみなサービスです。
ただ、「普及期特有の使いにくさ」があり、サービスも乱立しているため、今はキャンペーン目的以外で利用するメリットがあまりない感じです。
なお、"ポイント還元合戦"をよりお得にする「QRコード決済の使い方」については、こちらを参考にしてもらえればと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m