「起業・副業」まとめ その④ 「起業ネタの探し方」第二弾。コンセプトを決める。

こんにちは。毎朝ミルクフランスを食べ続けているイノタスです。

前回の記事では、「起業ネタの探し方」第一弾として、"リソースの洗い出しを通じて自分の強みを明確にする"ということをお伝えしました。

特に「ひとり起業」においては、"強みに基づいた事業を選ぶことが最も大切なこと"と言われていますから、まずはそこを明確にすることが起業ネタ探しのスタートになります。

で、今回の"副業から始める起業シリーズ"は、ネタ探しの第二弾「コンセプトを決める」です。ビジネスシーンでもよく使われるコンセプトという言葉ですが、「ひとり起業」においてはどんな意味で使われているのかも含めて、コンセプトの決め方をお伝えしていきます。

 

「コンセプト」を決める

ビジネスの世界では商品企画の際などによく使われる言葉で、「全体の元となる基本的な考え方」といった意味がありますが、「ひとり起業」におけるコンセプトとはどういうものでしょうか。

目的×対象者×提供価値

シンプルに表現するとこのようになります。「何のために(目的)、誰のために(対象者)、何を提供するのか(提供価値)」がコンセプトになります。なので、これらを明確にしていくことで、コンセプトが固まっていきます。

目的:何のために

はじめに「目的」ですが、まずこれをはっきりさせることがとても重要になります。「何のためにそれをやるのか?」を明確にさせることは、起業することや続けることの原動力になりますし、人からの共感を得られることにもなります。

「何のために」を考えると「世のため人のため」という発想になりがちですが、まずは「あなたが何を得るためにやるのか」というあなたにとってのメリットをしっかり決めます。意外に思われるかもしれませんが、自分にとってのメリットがはっきりしていないと続かなくなって、結局は誰のためにもならないからです。

"対象者(顧客)に価値を提供した上で、あなたが何を得たいのか"ということを明確にすることが大切です。「どんな1日を過ごしたいのか」「いくら稼ぎたいのか」「誰の役に立ちたいのか」といった、あなたが理想とする未来像を軸に考えていきます。

対象者:誰のために

次に「対象者」ですが、あなたが提供する価値(もの・こと)を必要としている人、求めている人を明確にしていきます。ビジネスの世界では"理想的な顧客像(対象者)"のことを「ペルソナ」と呼んだりしますが、できるだけ絞り込んでいくことがポイントになります。

「思うように集客できない人たちに共通しているのが対象者の絞り込みの甘さ」と言われるほど、ペルソナ設定は重要です。絞り込むと顧客が減るような気がして怖いので「1人でも多くの人に」と対象者を広げたくなりますが、それをやってしまうと、結果的に誰にも刺さらないコンセプトになってしまいます。

「刺さらない=自分の事と思えない」コンセプトでは誰も興味を持ってくれませんから、ペルソナ設定には勇気を持って「この人にだけ評価されればいい」という割り切りが必要です。最終的には"理想の対象者1人"をイメージできるまで絞り込んでいきます。そうすることで提供する価値にブレがなくなります。

なお、次のような絞り込みをすると、ペルソナ設定がしやすくなります。

ペルソナをプロフィールとしてまとめる
  • 年齢、性別、住んでいる場所
  • 職業、仕事内容、年収、勤めている場所
  • 家族構成、出身地
  • 趣味、愛読書、口ぐせ
  • 休日の過ごし方
  • 情報源(テレビ、新聞、ニュースアプリ、SNS、本、雑誌など)
  • 仕事での目標、現状の課題や悩み
  • プライベートでの目標、現状の課題や悩み

このように、あなたにとっての理想的な対象者を、本当に存在している人物のように人格を持っているところまで絞り込んでいきます。ほとんどの人が「こんなに細かくやるの?」と思いますが、1人にまで絞り込むと、提供価値やこの後に出てくるネーミングを考える際に「自分本位な発想」を避けることができます。

自分の強みや目的が先行してしまうと対象者は引いてしまいますから、ペルソナの設定をしっかりやることはとても重要です。

提供価値:何を提供するのか

最後に「提供価値」ですが、ここで前回お伝えした「強み」を活かします。対象者の絞り込みがしっかりできれば提供する価値も見えてくるはずですから、あなたの強みを活かしてペルソナが求めるものを提供します。

このように、「何のために(目的)、誰のために(対象者)、何を提供するのか(提供価値)」を考えて明確にしていくと、コンセプトが固まります。ただ、コンセプトは一度決めたからといって変えられないものではないですし、実際に動いてみないと良し悪しは分かりません。ここに時間をかけすぎないようにして、次の行動に移ることがポイントです。

「コンセプト」をシンプルに表現する

コンセプトが固まったら、次にするのはネーミングです。専門家を目指すなら「肩書き」を決めることですし、サークルモデルを始めるならサークルの名称を決めることになります。コンセプトをシンプルに短い言葉で表現できるようにしておくことも重要です。

1.コンセプトをシンプルに説明できるようにする

「どんな人の、どんな悩みを、どんなサービスで解決するのか」ということを、簡潔に説明できるようにします。「エレベーターピッチ」という言葉を聞いたことはありますか? エレベーターに乗る短時間(15秒~30秒)の間に事業や商品・サービスの特徴や魅力を説明して、興味を持ってもらうためのテクニックのことです。

これは「ひとり起業」でも必要なスキルで、コンセプトを短い言葉で魅力的に伝えることができるようにしておくことが重要です。ペルソナはどんな人で、どんな問題や悩みを持っていて、具体的にどうやって解決するのかをシンプルに表現できるようにしておきます。

2.「独自化」と「差別化」

ネーミングがもたらす最もな効果は、他者との「独自化」と「差別化」です。特に「ひとり起業」においては、あなたの存在そのものが事業ですから「肩書き=コンセプト」とも言えます。

たとえば、税理士や弁護士などの士業はわかりやすい肩書きですし強みとして強力ですが、多くの人が使っているため、独自化・差別化という点ではありきたりです。単に「税理士の○○です」と名乗っても、「決算処理や税務調査対応してくれる人ね」と一括りにされてしまいがちです。

私の後輩の税理士は、あえて税理士という肩書きを前面に出さず「まだまだやれるぜ!50歳からの起業を支援」というキャッチコピーで、「シニア起業コンサルタント」という肩書きで活動しています。税理士という強みをベースに、対象者を「起業するシニア」に絞って、資金繰りや起業のリスクヘッジなどのコンサルティングをしています。

ネーミングのポイントは2つです。①ありきたりなものにしない。②ペルソナがイメージしやすいものにする です。肩書きや実績があるとついついそれを前面に出したくなりますが、この2つを意識して、ペルソナに刺さるようなネーミングを考えてください。

3.「インパクト」と「共感性」

ネーミングする際におすすめなのは「インパクト」と「共感性」を意識することです。インパクトは「斬新さ」「聞きなれない」といった"新しさ"のことで、共感性は「面白そう」「気になる」といった興味を惹きつけることです。

先述の税理士は「シニア起業コンサルタント」とは別に「創業融資コンサルタント」という肩書きでも活動しています。税理士ではありきたりで、融資サポートだけではインパクトに欠けるということで、創業融資に絞って税理士という強みを活かしてコンサルティングするという狙いです。(融資相談の7割以上が創業融資の相談だったからだそうです)

ただ、「インパクト」と「共感性」にも限度がありますから、極端に尖りすぎると誰にも刺さらなかったり、引かれてしまいます。ペルソナが何を求めているか?をしっかり意識して考えることがポイントです。

「コンセプトを決める」まとめ

  • コンセプト=「目的×対象者×提供価値」
  • 何のために(目的)、誰のために(対象者)、何を提供するのか(提供価値)
  • 目的:あなたにとってのメリット、理想の未来像
  • 対象者:"理想の対象者1人"まで絞り込む(ペルソナ)
  • 提供価値:強みを活かしてペルソナが求めるものを提供する
  • コンセプトをシンプルに表現(エレベーターピッチ):「どんな人の、どんな悩みを、どうやって解決するのか」
  • ネーミング:「独自化」と「差別化」、「インパクト」と「共感性」を意識する

おわりに

「起業ネタの探し方」を2回にわたってお伝えしましたが、"あなたの強みを活かしたコンセプト=起業ネタ"ということになります。

あなたの「強み」と「何のために(目的)誰のために(対象者)何を提供するのか(提供価値)」というコンセプトが明確になりネーミングが決まったら、次からは実践です。顧客を獲得したり、サークルモデルなら参加者を集めることになります。これらについても、引き続きお伝えしていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m